聞く力、気付く力、挑戦する力
今日は、普段携わっている育成年代の選手について感じる事。
タイトルにある
聞く、気付く、挑戦する
この3つが出来る選手は間違いなく伸びていく選手。
年代も身体能力もセンスも関係ないです。
ここが出来る選手は確実に成長していきます。
まず、聞く力。
多くの選手は、聞いている様で頭の中では他ごとを考えているもの。
勿論ここに関しては、指導者がいかに選手が聞く耳を持つ話を出来るかも、言うまでもなく大切ですが。
相手を見て、しっかりと聞いている選手は、その分インプットが多いです。
ヨーロッパでは分からなければ分からないと選手が言うのですが、
日本の選手は、わかった?と聞くと、
分かった!と答えるものの、
いざやってみると、出来ない、間違える。
分かってないのに、返事をしてしまうんですよね。
聞く力がある選手は質問も出来るし、
自分の中で言われた事を咀嚼するので、こういった事にはなりにくいですよね。
そして、それがそのまま、
気付く力に繋がっていきます。
聞いている、常にアンテナを張っている選手は、試合の中でも、トレーニングの中でも、色々な事に気付きます。
練習の意図や、その局面で必要なプレー、
自分のミスの原因…等々、
聞いているから理解に繋がり、
それをベースに考える事で、色々なことに気が付く。
言われたから受動的にやる。
と、
気付いて能動的にやる。
では、同じやるでも大違いですよね。
能動的にやると、失敗もするのですが、
そうした選手は失敗から学びます。
一方で、言われたからやった選手は、
失敗しても、気付きませんし、学びません。
こうした積み重ねの差が少しずつ重なると…
言わずもがなですよね。
そして、3つ目の挑戦する力。
気付いた事に挑戦してみる。
新しい事に挑戦してみる。
成功するまで挑戦してみる。
この力は、特に最近の子達に欠けていると感じます。
前述の2つがそもそも出来ないと、なかなか能動的に挑戦という事が出来ないというのが前提にはあるのですが、
トライ&エラーを繰り返して、洗練されていくサイクルは非常に大切です。
勿論、トライをして怒られるから出来ない等々、それぞれに事情は抱えているとは思うのですが、
やはり、挑戦しない事には、結果にも責任を持つことは出来ず、やらされているだけのロボットになってしまいますよね。
挑戦する事によって得られる経験値は、子ども達にとって、かけがえのないモノである事は間違いないでしょう。
勿論痛みを伴う失敗もありますが、
レールの上を走るだけでなく、
自らの意思で行動した結果を受け取る事も大切な成長過程だと感じます。
3つの力を子ども達が育んでいける様なアプローチを指導者が、子ども達に関わる大人達がしていけると、どんどん子ども達は成長していくのではないかと思います。
言う通りにさせて、機械の様にスキルを習得させる事よりも、
選手自身にしっかりと納得してもらった上で気付いて学んでもらえる様なサイクルを作っていきたいと、常々思っています。
これらの力は、指導者にも大切な力であるのは間違いないですよね。
少しでも、日本のサッカーが良くなっていく様に、そのベースを担う子ども達の成長に繋がる指導ができる指導者でありたいものです。