夢は見るもの?叶えるもの?
この記事にあるドイツ人指導者の方の意見
14年W杯ブラジル大会を制したドイツの育成関係者に日本の指導者が「モチベーションが低い選手を奮い立たせるにはどうすればいいか」と質問したところ、相手は意味を理解できず首をかしげた。「何でそんな選手に構っている必要があるのか。やる気のない人間は消えていくだけだろう」。向上心のない者は容赦なく淘汰(とうた)されていく。
分かる。非常に言いたい事は分かる。
勿論、これには前後の文脈もきっとあるし、
競技志向で、トップレベルを目指す段階での話であるといえる。
つまり、エリートグループの中でのモチベーションの無い選手の話。
そして、ドイツの文化的背景等も勿論関係するであろう。
グラスルーツでこんな事を言ってたら、
一生競技人口は増えていかないから、
違う世界での話ではある。
育成年代の指導者として、
プロ選手になりたい!!
と夢を語る選手がたくさんいることが、
嬉しく感じる反面、
言うは易く行うは難し。
という気持ちもある。
世界中に本当にサッカーに命懸けで取り組んでいる選手がいる中で、
やはり日本の選手達はプレーや立ち居振る舞いがどうしても軽く感じてしまう。
そういった中で、選手達にサッカーの世界で生き抜く事の難しさを伝えると同時に、
サッカーだけやっていては一流にはなれないと説き、
プロサッカーだけがサッカーではないと、
サッカーへの視野を広く持ってもらえるよう働きかける。
とはいえ、夢は叶えられると信じて突き進んで欲しいし、
失敗した、なれなかった時の事ばかり考えて、二の足を踏んでしまうような事になって欲しくはない。
常に思考が巡る。
夢を叶えるとは、甘い話じゃないぞと。
でも、今から本気で正しい方法で取り組み続けて叶えられない夢も無いんじゃないかと。
選手の本気に火を付けられる指導者でありたいと思うと同時に、
競技志向の選手だけに目を向けることなく、
サッカーが大好きな子ども達を増やしていければと感じる、
草の根で活動するコーチです。
自分自身にも夢がある。
CLやW杯に出たい!
夢は見るのでは無く叶えるもの。
その為に今は草の根を学び、
より深くサッカーを知り、
今後につなげること。
選手達へのアプローチの仕方もそうだし、
まだまだ改善すべき事も山積み。
武器を持った選手を次の年代へ送り出す事が今の使命。
夢は叶える為に!!