ボールを持っている間だけが攻撃ではなく…
こんにちは。
今日はサッカーにおける4つの局面での話を…
基本的には、攻撃 攻撃から守備 守備 守備から攻撃
の4つのサイクルで試合は動いている。
近年、戦術的にハイレベルなチームになると、
切り替えという局面がシームレスになってきている印象を受ける。
もっと言えば、攻撃時にボールを奪われても、
まだ攻撃の局面と捉えてプレーを実行するチームがいくつか思い当たる。
例えば、ペップ時代のバルサの切り替えもそれに近かった。
選手同士の距離をコンパクトにし、
ボールを小気味良く動かしながら、
相手の守備の穴を突く攻撃をする。
その際にボールをロストする事もあるのだが、
相手を押し込んでいること
ボールサイドに人が揃っていること
即座にプレッシングを開始すること
により、数秒でボールを奪い返し、
再度攻撃をスタートする。
近年は奪われた後のアクションが非常に洗練されて来ている。
その事がプレースピードの向上にも一役買っている。
先日見た日本のJリーグのチームの切り替えは、
ヨーロッパのトップリーグのソレとは大きく違った。
ボールを持っている時のプレーだけでなく、
失った時、奪った時の戦略や目的、原則を
育成年代から叩き込まれていない日本人は、
どうしても細かい(細かい事では無いが)部分での強度やプレーを実行するスピードで、ヨーロッパの選手と差が出来る。
ボールプレーだけでは無く、
原理原則の部分から、論理的にアプローチし、
育成年代から高めていく事が、
日本のサッカー界にも求められているのではないだろうか。
ボールを保持している時も、守備に切り替わった時の事をイメージ出来る選手
ボールを保持していない時も、ボールを奪った後のプレーをイメージ出来る選手
こういった選手こそ、気配りが上手な日本人の特性には一致するはず…
よく言われる、真面目で勤勉な国民性をピッチで発揮する方法を構築出来れば、
日本人でもボールを保持したサッカーは可能だと思う。
ボールを持っている時だけが攻撃では無く、
ボールを相手に持たれている時だけが守備では無い。
現代サッカーでは当たり前になりつつある部分を当たり前に実行できる選手というのは、
今後のサッカー界ではスタンダードになっていくはず。
攻守や切り替えといった概念自体がもしかすると古くなっていくかもしれない。
全てを繋げて考えられる、知性のある選手を育成していきたい。
日本サッカーの日本化を目指して…